カイロプラクティックは"手"で治療をします。補助的にしか道具は使いません。主に"手"のみで行なう治療法を「手技療法(しゅぎりょうほう)」といいます。
日本で代表的な手技療法には整体がありますね。ちなみに、整体とカイロは同じ治療法ではありません。整体は日本で生まれた手技療法。カイロはアメリカで生まれた手技療法なのです。
西洋医学では"薬"が多く使われます。薬には劇的な効果があります。薬を使う事で確かに症状は治りますが、同時に副作用と身体自身の治癒力の低下という結果も招いています。
一方、カイロプラクティックでは薬を使いません。手をつかって身体に働きかけるのみです。その働きかけは薬ほど急激で強いものではありません。しかし、そのおかげで副作用はなく、身体の治癒力はむしろ高まります。カイロプラクティックは身体にやさしい治療法といえるでしょう。
カイロプラクティックは病気や痛みの原因となる背骨や骨盤のズレ、ゆがみを矯正する事で、脊柱を流れる神経への圧迫を改善する治療です。痛みだけでなく身体全体の回復能力が増し内臓などを動かす神経も正常に働くようになるため、体の抵抗力を高め健康を維持したい、循環を良くし身体の中からキレイでいたいと言う方々にも利用されている根源療法です。
カイロプラクティックと整体は異なる手技療法だと解説しました。では具体的に何が違うのでしょうか? その違いは、カイロが科学的・医学的に裏付けられた治療法であるという事です。
カイロプラクティックはおよそ100年前にアメリカで生まれた手技療法です。カイロプラクティックが生まれた当時、アメリカでは西洋医学が強い権力をもっていて、新興勢力であるカイロプラクティックは激しい非難と政治的弾圧をうけました。カイロプラクティックが生き残るには、医者と国民にカイロプラクティック治療の効果を認めさせる必要があったのです。そこで西洋医学と同じ医科学・解剖学・神経学などの方法を用いてカイロプラクティック治療の効果を研究し、その結果、治療の効果が科学的に証明されカイロプラクティックは医師とほぼ同等の資格として扱われるようになったのです。
整体などの手技療法の一番の欠点は、治療の客観性がまったく検証されていない事でしょう。その為に検査・治療がどうしても独善的になる傾向があります。しかし、カイロプラクティックは違います。科学的研究手法を積極的に取り入れてきたおかげで、手技療法の中で唯一、客観的な評価に耐えうる検査・治療法を確立できたのです。
カイロプラクティックの特徴を一言で言えば「"科学"と"手の技"が融合した治療法」と言えるでしょう。